2009年12月20日日曜日

カルテチェック12/18(1)

12/18の研修医2人のカルテチェックと議論の一部です。
本当に意味深い経験をしているなあと感じます。
1人ずつ書き出してみます。


20代男性 仙骨部褥瘡など 専門医定期受診中の自分達の役割について

60代男性 アレルギー性鼻炎 予防接種介入

67代男性 脂漏性湿疹→糖尿病初指摘 糖尿病の初回評価と今後の本人の継続受診の動機付け

80代男性 高血圧 コントロール目標と薬剤選択

20代女性 臨時往診 急性胃腸炎、R/O尿路感染症 本人の支払い金額から見た診療コスト

60代男性 徘徊、1週間後に精神科受診予定 緊急性の評価と対応の選択肢~周囲資源の有効利用について 

70代男性 定期訪問診療 アルコール問題と周辺症状 本人の怒りをどうコントロールするか

40代男性 急性上気道炎 受診動機とヘルスエキスパートの存在の可能性

1歳男児 喘息様気管支炎 今後の定期管理方法

50代男性 鼻出血 高血圧初診 本人の治療動機と継続診療へ向けての動機付け

50代男性 再発性腰痛症 産業医的な視点からの予防的介入

2009年12月18日金曜日

カルテチェック12/16

3歳女児 皮脂欠乏性湿疹 
環境要因の同定、家族内ストレス 新型フル予防接種お勧め

1歳男児 蕁麻疹 
蕁麻疹の原因が分かる割合 新型フル予防接種の市町村対応の違いと金額

4歳女児 RSウイルス疑い 
RSウイルス感染症の自然経過と、自然経過と異なるときに考えること

36歳男性 URI、禁煙関心あり 
行動変容の全体像と、関心期への関わり方

12歳男性 URI 
予防的介入 MR、DTチェック

再開

長らく、ご無沙汰しております。
吉本尚です。

色々な動機付けをもらい、また再開していこうと思っております。
どうぞご支援よろしくお願いいたします。

2009年11月18日水曜日

カルテチェックの話題11/17

この他の話題もありましたが、記憶に残っているものの一部だけを箇条書きにして雰囲気だけでも共有。
詳細を書き出すと続かないので、これだけで勘弁ください。

・全般性不安障害とその管理

・在宅terminal患者をチームで、特に複数の医者体制で関わる時のコツ

・ジベルバラ色粃糠疹とGianotti-Crosti syndrome

・検査しないインフルエンザ診断と、患児・家族の期待

・何のために検査をするのか

・アリセプトの使い方



ついでに外来プリセプティングでの話題

・腓骨骨折疑いのレントゲンの読みと、その後のmanagement

・新型インフルエンザの予約体制と、優先順位の適応について

・タミフルとリレンザの使い分け


家庭医療後期研修医2年目までは、基本的に毎日全例チェック。
カルテチェックでは全ての答えを自分が持っているわけではありません。わからないこともあるけれど、日々様々な訴えに取り組み、お互いに学んでいく姿勢が大事なのだと最近は感じています。

2009年11月17日火曜日

英国版ベストティーチャーNTFS

ファカルティ・ディベロッパー日記
http://blog.livedoor.jp/sandy_sandy/archives/51546975.html
から参照。


英国の、全国版のベスト・ティーチャ―賞とでもいうべき制度
National Teaching Fellowship Scheme(NTFS)
http://www.heacademy.ac.uk/ourwork/supportingindividuals/ntfs

2010年NTFSガイドラインより、選定にあたっての基準
http://www.heacademy.ac.uk/assets/York/documents/ourwork/ntfs/individual/NTFS_Individual_2010_Awards_Guidelines.doc



・Individual excellence in teaching: evidence of promoting and enhancing the student learning experience

・Raising the profiles of excellence: evidence of supporting colleagues and influencing support for student learning in (and, if appropriate, beyond) the nominee's institution, through demonstrating impact and engagement beyond the nominee's immediate academic or professional role

・Developing execellence: the nominee's commitment to her/his ongoing professional development with regard to teaching and learning and/or learning support.


このような枠組みがあると、自分のティーチングポートフォリオを作る際にも参考になります。

この家庭医の業界は優れた教育者が多く、その方々の後姿を見ているだけでも非常に勉強になりますが、若手である利点を生かして、がむしゃらに後を追っかけていくのも楽しいものです。

2009年11月7日土曜日

私の教育とは(1)

自分の中の教育理念を作っていくために、自分の教育に関する考え方を記載してみます。
まだまだ理念的には弱いですが、記載することで少しずつレベルを上げていこうと思います。


自分の教育の現在の理念は、

1、「枠組みを広げる」
2、「動機づけを行う」
3、「熟達化プロセスに関わる」

現在の理念は上記3つ。

気づきを与えること。
動機付けること。
熟達を支援すること。


これらをどう行っていくか。
家庭医を育成するにあたってどう落とし込んでいくかは、現在模索中です。認知学習論の本を読んでいます。


試行錯誤の日々。だから面白い。

2009年11月3日火曜日

プロジェクトワーク評価表

後期研修医の依頼を受けて、プロジェクトワークの評価表を作ってみました。
プロジェクトワークとは何か、というような知識ではなく、体験から何を学ぶか、という振り返りのためのチェックリストになっています。


とりあえずプロジェクトを体験することで、あとで知識が入った時に関連付けがおきるので、より知識が自分のものになるのではないかと考えています。



プロジェクト企画・運営・評価など 振り返りシート     
名前          期間        

実施前評価
<プロジェクト名>
できればシンプルに、わかりやすく


<プロジェクトの動機付け>
どうしてこのプロジェクトをはじめようと思ったのか?


<プロジェクトのゴール>
現状と、未来のギャップ評価 
達成したらどのような状況になっている予定か?


<プロジェクトの進行方法>
どのように進めていくことを計画したか?


実施中評価
<プロジェクトの進行方法>
実際に実施したのはどんな進め方か?
計画から修正した部分は何か?
工夫した点、うまく言った点は何か?
立ちはだかった困難は何か?それにどう対応したか?


終了後評価
<プロジェクト全体の評価>
全体を通しての評価、感想


<次回への展望>
この経験を元に次回行ってみたいプロジェクトは?
反省を生かして次回どうするか?



プロジェクトワークの振り返りシートを作っていると、ポートフォリオの作成の勉強になります。またこういったシートを用いてプロジェクトを行っていくと、走り始める前に考えるという研究の進め方の学習も同時にできるように感じています。進行しながら修正していくあたりは質的研究に近いのでしょうか?