2009年10月20日火曜日

小児救急現場での指導

昨日は小児救急の手伝い。
月に1回、400床の総合病院の当直の手伝いに定期的に行っています。19時から22時までですが、小児科急性期の診療技術の維持に個人的に役立っています。


今のところ必ず一人研修医が付いてくれますので、
1)研修医が診察、私が後ろで見ていて、後でfeedback
2)私が診察、研修医が後ろで見ていて、後でdiscussion

1)、2)のどちらがいいか、来る患者さんのカルテと主訴をみて、
研修医に選んでもらっています。



昨日は結構込んでいて、2年目研修医と私が交互に見るような形になりました。

その研修医の課題は耳を見るのを忘れてしまうこと、耳を見るのが苦手ということ、患者さんが立て込んでくると慌ててしまうとの事を言われていました。

私の見た感じは非常に出来る先生だが、どうしても医師側の枠組みで解釈が進んでいる印象があるように感じました。
(救急の現場では、しょうがない部分があるのも理解できますが)


15人ほど診たと思いますが、印象に残った人を上げました。



(研修医が診た患者さんで印象に残っている人1人)
・3歳 1週間風邪症状続き、2日前から発熱

知識領域:中耳炎の自然経過 
技術領域:耳の見方



(私が診た患者さんで印象に残っている人4人)
・3ヶ月発熱38℃ RSV細気管支にて2週間前に入院歴

知識領域:work upについて
感想:この時期の発熱はこちらも緊張 髄液取るかの判断は22時過ぎで時間切れ 小児科の先生にお任せ



・1ヶ月全身蕁麻疹 市販ミルク初めて摂取後すぐ発症 8時間後受診 元気 

知識領域:蕁麻疹対応、アレルギー反応の種類
感想:1型アレルギーの2相性反応についての私の理解がいまいちだったかも
ttp://www.d4.dion.ne.jp/~ippo/anaphylaxis/133.html(頭にhを)



・3歳女児腹痛 日中小児科で浣腸も改善せず 間欠痛 診察時所見なし  
解釈モデル(母親):保育園の演劇で狼が出てきたからか 下の子が腸重積罹患歴あり、それではなさそう

知識領域:小児腹痛鑑別 
態度領域:解釈モデルの有用性
感想:こんな解釈モデルが出てくるとは思わなかった 本当にこれでいいのかどうかは議論の余地と、経過を追う必要がある



・1歳嘔吐下痢 2日前から 食べ飲みで全て嘔吐 機嫌悪い

知識領域:点滴の適応 水分の取らせ方 
技術領域:点滴キットの組み立て、準備、ラインのとり方など
感想:久しぶりに組み立てたので、自分自身も復習になりました

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